HONE >> BIZ IDEA >> 2008年のマレーシアIT関連統計


インターネット人口と普及率の推移

ITU: International Telecommunication Unionの資料によると、2008年におけるマレーシアのインターネット利用者数は1,690万人と前年の1,500万人から190万人の増加となった。普及率でも、前年の56.45%から62.54%へと2000年から一定の増加傾向にある。

[マレーシアのインターネット人口と普及率の推移]

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Information resource:ITU


次にASEAN4とシンガポールのインターネット普及率と人口の推移を下表に示す。2004年から2007年まではシンガポールのインターネット普及率が低水準で推移しており、2008年はマレーシアが普及率で上回るかと思われた。しかし、シンガポールは2008年に大幅な増加へと転じることで、同地域のインターネット普及率で首位を維持している。

また、今回特記すべきはインドネシアのインターネット人口増加率。普及率ベースでは、2007年の5.61%から2008年は10.79%へと5%程度の増加率だが、人口ベースで見ると2007年の1,300万人から2008年には2,.500万人となっており、1,200万人もの急増となっている。東南アジア市場において、2007年まではマレーシアがインターネット人口で首位に立っていたが、2008年にはインドネシアに逆転される結果となった。

タイとフィリピンについては2007年と同じ数字が示されていることから、ITUでアップデートが実施されていない可能性がある。

[ASEAN4+Singaporeのインターネット普及率の推移]

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Information resource:ITU

[ASEAN4+Singaporeのインターネット人口の推移]

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Information resource:ITU



 

ブロードバンド契約者数の推移

次にブロードバンド契約者数/普及率を見ると、なぜか2008年は減少に転じている。マレーシアのブロードバンド市場はまだまだ成長途中ではあるが、WiMAXサービスや携帯電話キャリアーがHSDPAをベースとしたサービス、或いはWiFiなど無線技術を主体とした接続サービスが開始されており、また様々なパッケージで豊富な価格帯が市場に投入され、契約者数は増えていると思われるのだが。
今後は、テレコム・マレーシアが進めているHSBBが商用化されることもあり、高速通信でありながら低価格が進むのであれば、マレーシアのブロードバンド市場は大きく伸びるであろう。特に、マレーシアのインターネット利用者はオンラインの動画サービスなどに高い需要を有しており、ブロードバンド通信に対する期待は大きいと言える。

[マレーシアのブロードバンド契約者数の推移]

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Information resource:ITU

次にASEAN4とシンガポールの比較だが、シンガポールだけが順調に右肩上がりの成長を達成している。逆に、マレーシアとフィリピンが減少へ転じる結果となっている。

[ASEAN4+Singaporeのブロードバンド普及率の推移]

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Information resource:ITU

 

携帯電話利用者数の推移

マレーシアの携帯電話市場はインターネット市場よりも安定した伸びを示しており、2008年は普及率で100%超えている。携帯電話キャリアーであるMaxis、Celcom、DiGi、U-mobileの4社は各々特徴あるサービスを提供しており、品質もかなり安定してきている。
とは言え、主な用途は通話とSMSだけとなっており、データ通信サービスの利用はそれほど高くないのが実情である。日本のように、携帯電話を利用したデータサービスがあまり無いこともあるが、今後は同サービスの拡充が鍵になるであろう。

[マレーシアの携帯電話利用者数の推移]

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Information resource:ITU

ASEAN4とシンガポールの携帯電話市場を見ると、2008年にはタイが普及率で急激な増加を示していることが下表から分かる。また、シンガポールとタイ、そしてマレーシアが普及率で100%を超えており、まだまだ成長を続けている。ブロードバンド普及率では、シンガポールとASEAN4の間に大きな乖離が目立ったが、携帯電話市場においてその差は小さく、各国とも高い成長率を示している。

[ASEAN4+Singaporeの携帯電話普及率の推移]

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Information resource:ITU

 

 

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